※2024年10月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています
お花見の季節になると撮影に出かけたくなりますよね。
自分のカメラで撮影するのももちろん楽しいのですが、使ったことがないカメラをレンタルして撮影に出かけるのも楽しいですよ。
私は以前から気になっていたミラーレス一眼カメラ FUJIFILM X-E3を借りて桜の撮影をしてみることにしました。
自然や風景を撮影する場合は富士フィルムのカメラ・レンズが最高だという意見をよく聞きます。
今回、富士フィルムの最高級プレミアムレンズシリーズの「レッドバッジズームレンズ」の一つ XF16-55mmF2.8 R LM WR を合わせて使ってみましたよ。
ここではFUJIFILM X-E3とレッドバッジズームレンズXF16-55mmF2.8の使い心地と実際に撮影してみて良い点・悪い点を解説してみます。
動画7分半以降にはレンズキットとして付属する標準レンズXF18-55mmF2.8-4 R LM OISで撮影した作品例も紹介してくれていますのでぜひ視聴してみましょう。
富士フィルム X-E3は217年9月に発売されたミラーレス一眼カメラで、小型軽量が特長の一眼中級者向けモデルです。
前モデルのX-E2は高速オートフォーカス性能が特長でしたが、X-E3ではさらにAF性能を改善しています。
またX-E3からタッチパネル液晶が採用され、ピント合わせやシャッターは液晶モニターをタップすることで実行することができるようになっています。
またX-E3に搭載されているイメージセンサー「X-Trans™ CMOS Ⅲ」はローパスフィルターレスとなっています。
本来ローパスフィルターは偽色やモアレを抑制するためにイメージセンサーの表面を覆っているのですが、画質がやや落ちるという性質があります。
レンズの解像度を超える有効画素数をイメージセンサーが実現できればローパスフィルターが不要になるとされていて、ソニーα7RシリーズやEOS 5Ds Rなど高画素モデルに採用されています。
X-E3は2430万画素という最近の一眼カメラでは一般的ともいえる画素数でローパスフィルターを実現しているのが特長的なカメラです。
元々富士フィルムのレンズは一部のキットレンズ以外はオール国内生産にこだわっており、映像作家や写真家のようなプロの制作者から根強い支持を得ています。
「フジノンレンズをローパスフィルターレスで楽しめるカメラが10万円以下で手に入る」というのは、写真通にとってはたまらないでしょう。
こんな私でも使う前からこのカメラへの期待で胸が膨らみましたよ!
XF16-55mmF2.8 R LM WRはフジノンXマウントレンズの最高クラスとして用意されているフラッグシップレンズの一つです。
35mm判換算で24-80mmという焦点距離で、Canon・Nikonの大三元レンズとほぼ同一の撮影範囲となっています。
ズーム全域でF2.8の開放値となり、明るく良くボケるレンズです。
X-E3の位相差AFが十分発揮し、最速0.06秒のピントフォーカスが可能になっています。
写真は flickr XF16-55mmF2.8 R LM WR 作品から引用しています
本来こういう大三元レンズって、覚悟を決めて購入して使うレンズなんですが、富士フィルムのレンズ貸し出しサービスなら、1日無料で借りることができます。
気に入ったら購入すれば良いですし、たまにしか使わないのであればずっとレンタルで使っても良いかもしれません。
富士フィルムのサービスステーションの近くに住んでいる方はぜひオススメのサービスですよ。
FUJIFILM X-E3はフラットなデザインのボディでカメラ本体の重さはバッテリー・SDカードを含めても340g程度となっています。
一方のXF16-55mmF2.8は655gとなっているので、カメラ・レンズを含めるとちょうど1kg程度の重量になります。
レンズキットとはまったく違う高級感と所有感を得られます。
X-E3のダイヤル周りはシャッター速度調整ダイヤルと露出補正ダイヤル、ファンクションキーとシャッターボタンが並びます。
コマンドダイヤルが前と後ろに配置されています。
シャッタースピードと絞り操作それぞれが割り当てられており、メニュー画面で前後の操作を入れ替えることができます。
液晶モニター周りのボタン配置です。
前モデルのX-E2と比較するとかなりシンプルになり、ジョイスティックが追加されています。
ユーザーから最も多いリクエストがジョイスティックの追加だったようで、ファンのリクエストに応えた設計となったみたいですね。
カメラを動画メインで使う私としてはボディ内手振れ補正を搭載してほしかったのですが、X-E3は前モデル同様にレンズの手振れ補正で対応するようです。
上位機種であるX-Pro2では光学ビューファインダーと電子ビューファインダーを切り替える機能を持っていましたが、X-E3のビューファインダーはEVFのみとなっています。
ただし性能は236万ドット・視野率100%となり、X-Pro2と同等になっています。
バッテリーの挿入口です。
フタ側にSDカードの挿入口もありまして、メモリーカードを取り出しにくくなっているのがちょっと残念です。
メニュー内の動画モード選択項目です。
X-E2では最高解像度でフルHDとなっており、撮影制限も14分となっていました。
X-E3では時間制限がありますが、4K30P動画を撮影できるようになっています。
4K | 29.97P/25P/24P/23.98P 連続撮影時間10分 |
Full HD | 59.94P/50P/29.97P/25P/24P/23.98P 連続撮影時間15分 |
HD | 59.94P/50P/29.97P/25P/24P/23.98P 連続撮影時間30分 |
このように富士フィルムのカメラは動画撮影時に連続撮影時間の制限があるのは非常に残念で、動画クリエイターには大きな障害となります。
写真撮影が主な方には関係はありませんが、今後はこの点を改善してくれると嬉しいですね。
X-E3では液晶モニターがタッチパネル仕様となっており、オートフォーカス時に液晶画面をタッチすることでピント位置を変更することができるようになりました。
さらに設定変更することで、タッチ操作でシャッターを切ることがでるようにもなっています。スマホと同じような撮影もできますね。
またX-E3とXF16-55mmF2.8でAF合焦速度をテストしてみました。
フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR のレッドバッジが目立ちますね!カッコイイ。
まだ桜が咲いたばかりの4月初旬に撮影に行きました。
XF16-55mmF2.8 R LM WRは手振れ補正を搭載していないレンズなので扱いが難しいかも...と思ってましたがシャッタースピードを速くできる屋外の撮影なら全く問題ありませんでした。
こちらがワイド端。
そしてズーム端です。
フレア・ゴーストの抑止効果が高いレベルで発揮するレンズなので、積極的にレンズを逆光に向けて撮影できる感じです。
軽量小型のX-E3はそのボディサイズやオシャレなデザインとは裏腹にかなり高性能なカメラに進化を遂げています。
中でも連写性能とピントフォーカス速度の向上については目を見張るものがありますね。
このカメラに合わせてXF16-55mmF2.8を装着すればフルサイズさながらの高画質な写真を手に入れることができます。
また動画性能は手振れ補正機能がなく、カメラボディが小型なため、握りが甘くカメラをうっかり落としそうになります。
これらを改善するにはサードパーティ製のクイックリリースプレートなど撮影補助アイテムを活用するのが望ましいでしょう。
その他にも動画撮影時間の制限などもありますが、フジノンの高解像レンズで動画が撮れるメリットは大きいです。
写真メインで動画も撮れるカメラとしてオススメです。